シアバターの特徴
シアの実はとても貴重
シアバターは、ガーナやナイジェリアなど主にアフリカ大陸の国に自生するシアーバターの木の種からとる
脂分です。シアーバターの木の寿命は200年と言われていて、花が咲くまで約20年、さらに20年かけて実を
付け、実は3年に一度しか実らないという貴重なものです。
アフリカでは赤ちゃんにシアバターをたっぷり塗って、日差しと乾燥から守っているそうです。アフリカの人にとってなくてはならい重要な木なのです。
シアバターは、シアーバターの木の種から胚の部分を取り出し、それを細かく粉砕し、加熱しながら
ペースト状にしていきます、それに水を加えると乳化して油分が分離するので、油分だけを取り除いて
よく練ります。それをさらに過熱。不純物を取り除いて出来上がりします。大変な作業工程と熟練の技で
作られているのです。
こうして出来上がったシアバターには、高い保湿力があるので日焼けによる乾燥を防いでくれますし、
抗酸化作用の高いビタミンE が多く含まれているので、紫外線で増える活性酸素を取り除いて、シミの
原因を防いでくれます。
そして、赤みや炎症の原因UV-Bを吸収するエステルという成分も含まれているので、短時間の外出なら
日焼け止め代わりになるのです。
油焼けを心配する人もいると思いますが、酸化しにくい成分が含まれているので大丈夫。潤っている
肌の方が日焼けしにくいですし、炎症を抑える効果もあるので日焼け後の肌にもOK。なにより天然の
成分なので子どもにも安心して使えますね。
「バター」というと、料理用の製品のイメージが強いかもしれません。
ただ本来バターは、常温で固形化する油脂(ゆし)のことを全般的に表します。
シアバターは、シア(カリテ)の木の種から抽出される油脂です。
常温では固形化してバーム状になっています。
香りは、ナッツのような独特な香りがほのかに残っているものが多いです。
酸化に強い
シアバターは大変酸化に強いオイルです。乾性、非乾性を表すヨウ素価の数値がとても低いことと、さらに天然の酸化防止剤とも言われるビタミンEが豊富に含まれています。
シアバターの効果効能
保湿作用、抗酸化作用、抗炎症作用、老化防止、皮膚軟化作用など |
保湿作用が抜群
アフリカの過酷な環境に育ち、オレイン酸を豊富に含むシアバターは保湿効果が抜群です。水分をしっかり肌に閉じ込めて、ハリを出してくれます。
老化防止
ステアリン酸の抗酸化作用と、天然のビタミンEを多く含むことから、シアバターは老化防止にも効果的です。
傷や火傷に
アフリカでは古くからシアバターは傷や火傷の治療に使われていました。傷の治りを早めてくれると言われています。
日焼けを予防
シアバターには紫外線から皮膚を守る働きがあります。ちょっとした外出時などに日焼け止めの効果が期待できます。日焼けした後の肌の炎症を抑える働きもあります。
セルライト・妊娠線の緩和
シアバターはセルライトや妊娠線にもいいと言われています。妊娠中のマッサージにおススメです。
髪の保湿やダメージからの保護
シアバターはヘアケアにも効果的です。特に傷んだ髪の保湿にいいと言われています。髪に塗布することで、紫外線からのダメージを防ぐこともできます。
シアバターの顔や髪への使い方
保湿や老化防止のクリームとして
顔や体には、クリームとして使用することができます。常温では固体ですが、手に取ると伸びが良くなります。皮脂の成分であるオレイン酸が豊富なため、肌に良くなじみます。飽和脂肪酸であるステアリン酸の含有も多いので、少し重い質感でもあります。そのため乾燥肌の人にはぴったりです。もしその重さが気になるようでしたら、スイートアーモンドオイルといった他のオイルと混ぜることにより、より軽い質感になります。
髪のワックスとして
シアバターは、その常温で固まる性質から、ヘアワックスにも使用できます。同時に髪を紫外線から守り、保湿をしてくれる役割もあります。
髪のパックとして
シアバターはダメージのある髪の保湿に有効です。シャンプー前にパックをしたり、パックをしながら一晩ねかせても効果的です。また、ドライヤー前に少量塗布することでダメージから髪を守ります。
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