生命力の木
モロッコの南西部へ行くと不思議な光景を目にします。
「ヤギがなる木」。それは世界中でモロッコにのみ生息するアルガンツリーの実を食べようと木に登るヤギたちの姿です。その木は乾いた土地に深く根を張り、1年雨が降らなくても生き続けてきた生命力に溢れるアルガンツリーです。
アルガンツリーにはオリーブのような実がなります。
絞るそれは木に蓄えられた養分の結晶のようなもの。
そして事実、その実の種を割って取り出した仁核からは高い栄養分を含んだオイルが採れます。
ユネスコによる保護
種を石で割ると2枚の種子があり、それを石臼で絞るとオイルが出来ます。
100キロの実を集めて、10時間かけて、たった1リットルのオイルしかできない大変貴重なものです。
そのオイルにはすごいパワーが秘められていて、昔から人々の間で、医療に美容に食用に用いられてきました。
その地方では他にあまり木がないので、人々はアルガンの木を伐採しすぎました。
また、家畜が増えすぎたため、アルガンの木に登るヤギの重みで木が折れ、そう遠くない将来、絶滅の危機に直面することが予想されました。
ユネスコはアルガンの森を保護地区に指定
しました。
肌のうるおいは、健康を保つ上でとても重要なポイントです。私たちの体は水分が占める割合がとても大きく、健康を保つには水分が欠かせないからです。保湿力に定評があるアルガンオイルは、乾燥肌対策にもおすすめとなっています。これは、アルガンオイルが皮脂の成分に非常によく似ていることがポイントです。皮脂は、肌を保護するために重要な役割を果たします。肌の内部から分泌される皮脂は、肌への浸透がとてもいいからこそ肌表面を効率的にバリアできるのです。アルガンオイルは、そんな皮脂成分と近いために肌への浸透がとてもいいという特徴があります。肌にしっかりと浸透するからこそ、内部にまで栄養成分がしっかりと届いて作用できるのです。
この特徴を利用して、アルガンオイルをブースターオイルとして使用することも推奨されています。洗顔後の肌に直接つけるブースターオイルは、スキンケアを大きく変えるものといっても過言ではありません。アルガンオイルをブースターオイルとして使えば、うるおいを抱え込む土台を作ってくれるのです。これによって、その後に使用する化粧水や美容液などの成分が、肌により浸透しやすくなります。すると、それぞれの成分が肌へ作用しやすくなるのです。そのため、肌のうるおい成分もしっかりとキープできるようになり、ハリのある肌を目指せるようになります。
2.アンチエイジングに役立つ
肌は、加齢とともに健康を保ちにくくなるものです。年を重ねると、肌の水分が減り保湿力も低下し、それゆえにバリア機能も衰えてしまうのが一般的です。こうして、肌はどんどんと年齢を感じる状態に向かってしまいます。
アルガンオイルは、アンチエイジングにもとても活躍しと言われています。ビタミンEやオレイン酸、リノール酸、ステロールなどのアンチエイジングケアに役立つ成分が含まれ、こうした成分が肌を本来あるべき姿へ戻すサポートをし、アンチエイジングに役立つとされるのです。ビタミンEは、抗酸化作用を持ち老化を防止してくれ、オレイン酸は肌トラブルを改善してくれます。そして、リノール酸は肌をやわらかく保ち、ステロールはシワの改善に効果があります。こうした成分によって、アンチエイジングに役立つと言われるのです。
また、肌のハリやうるおいをサポートする効能も期待されています。ハリやうるおいを取り戻すことは、アンチエイジングにおいてとても大切です。肌に健康にも欠かせないハリやうるおいは、アルガンオイルだからこその豊富な含有成分で期待できる効果なのです。
3.日焼けのケアにも使える
アルガンオイルは、日焼け対策にもおすすめです。日焼け後の肌は、紫外線によるダメージをとても多く受けています。水分量も減ってしまい、肌はとても傷付いてしまっている状態なのです。アルガンオイルには、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを促進させてくれるビタミンEが含まれています。ターンオーバーが促進されれば、日焼けによって受けたダメージを効率的に排出することができます。日焼けとは、紫外線ダメージによって過剰に生成されたメラニンが原因です。これを減少させることができれば、日焼けのケアとしても安心となります。保湿性も高いので、肌の修復を早めることもできるのです。
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