アロエ

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アロエはやけどや、日焼けの炎症を和らげることが期待できることで最も知られている植物です。ですが、その効果が期待できるのは、皮膚だけではないようです。

 アロエの厚くてトゲトゲした外皮の中は、健康効果のあるビタミン、ミネラル、抗酸化物質、アミノ酸などをたっぷり含んだゲル状の組織になっています。この栄養豊富なジェルから抽出した成分は、保湿剤、シャワージェル、シェービングクリーム、日焼け止めなどに含まれていますが、最も効果が期待できるのは、低温低圧圧縮でコールドプレスされた内側の透明な果肉という研究結果が報告されています。

アロエの歴史 ― 古代エジプトのファラオも愛用

 まずは、アロエの歴史から学んでいきましょう。人類は5000年以上も前から、アロエを利用してきたと言われています。古代ギリシャ人はアロエを「万能薬」と考え、エジプト人は「不老不死の植物」と呼んでいました。

 歴史的文献の中でも、亡くなったファラオ王の埋葬品としてアロエが贈られていたというエピソードまであり、クレオパトラのバスルームキャビネットやアレキサンダー大王の救急箱などからも、アロエは頻繁に登場しています。しかし、ここ最近の現代社会では友人宅の窓際で、枯れた状態でいる残念な姿を見かけることも多いかもしれません。

現役の医師が記事を監修

 ロンドンの形成外科、カドガンクリニックの皮膚科医長であるキャサリン・ボリシエビッチ博士は、「アロエには抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用が期待でき、何世紀にもわたって傷口の洗浄や火傷の治癒に使われています。腫れを抑え、肌を落ち着かせ、痛みを軽減し、治癒を促進する抗炎症作用が大いに期待できるため、日焼けの治療に最もよく使われています」と、話しています。

 

 

アロエは、「やけどを和らげる効果が、大いに期待できる」ことでしょう。そこには、カミソリ負けのような炎症を伴う症状も含まれていると言えます。

 カミソリ負けは、カミソリが皮膚や毛根を傷つけて炎症を起こすもので、顔のムダ毛処理には避けて通ることぼできない現象とも言えます。ヒゲ剃りの後には、アロエジェルを塗ることで発疹を抑えるよう試みてください。多くの方にとって、「肌のバランスが取り戻せた」実感を得ることでしょう。つまり、赤みを軽減し、痛みを和らげ、カミソリ負けの症状も緩和させることが期待できるのです。

 

 

水分補給 ― アロエを飲む

 登録栄養士クラリッサ・レンハーさんは、「アロエの約95%が水でできているだけでなく、その中にマグネシウムやカリウムなどの電解質も含まれているので、運動後の水分補給時には特に効果が期待できます」と、言っています。

 しかし、「アロエの効能の多くは果肉に含まれているので、アロエジュースに含まれている量はごくわずかなのです」とも言います。最も効果が期待できるのは、スキンケアとしての活用です。シャワーを浴びた後は肌にジェルを塗り、水分を体内に閉じ込めるといいでしょう。

エイジングケアに関する事項 ― アロエを塗る

 アロエに含まれているステロールには、「コラーゲンとヒアルロン酸の生成を促進する効果が期待でき、肌に潤いある印象を与えてくれる」と言われています。

 韓国で行われた小規模な研究では、低用量のアロエジェルを56日間使用した女性は、顔のシワと弾力性に「有意である」改善が見られました。さらに、目に見える老化の兆候の最大80%の原因と言われる紫外線(UV)によるダメージを、修復したという結果も報告されています。これは、試してみる価値はありそうです。

 

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